聖和共働福祉会は、1931年大阪毎日新聞社社会事業団が、現在地に大毎善隣館(だいまいぜんりんかん)を設立したことに、その歴史の端を発しています。1937年にランバス女学院(旧・聖和大学、現・関西学院大学)がその事業を受け継ぎ、1950年に聖和社会館と改称しました。
1933年以来保育事業とともに地域の児童福祉施設としての活動を繰り広げて来ました。戦争災害により消失した建物は、米国メソジスト教会婦人ミッションからの資金で再建されました。当初からキリスト教精神に基づく地域に開かれたコミュニティー・センターとして、パイオニア的な働きを続けて来ました。
1982年、大阪聖和教会(聖和社会館の活動の中から1950年に生まれる)は、聖和大学からこの事業の譲渡の申し出を受け、多大な犠牲を払って「社会福祉法人聖和共働福祉会」を設立致しました。このとき数年間、休止していた社会館の活動を再開し、地域の人々の「出会い」と「共生」の場の提供を願ってきました。日本人と在日韓国・朝鮮人とがそれぞれにもっている課題の独自性に敬意を払いつつ「共に生きる」道を求めて働くことに私たちの課題の焦点をあてています。
聖和共働福祉会は、地域の人たちが生活の中で抱えている問題を共に考え、お互いを活かしあえる場所を作って行きたいと願っています。また、このために、なにかと皆さんにご協力をお願いすることがあると思いますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。皆さんからのご相談には誠意をもってお応えさせていただきたいと思っておりますが、聖和共働福祉会の発展のためのご意見、ご提案がありましたら、ぜひ、お聞かせください。
保護者の皆様との今後の「共働」を願いながら、ご挨拶とさせていただきます。
社会福祉法人 聖和共働福祉会
理 事 長 榛 木 恵 子